ごあいさつ

公益財団法人ブルボン吉田記念財団 理事長
ドナルド・キーン・センター柏崎
2013年9月に、ドナルド・キーン・センター柏崎をオープンさせていただいてから、これまでご来館の皆様はもちろんのこと、協賛企業、ボランティアの皆様など大勢の方々に支えられて運営させていただきましたことをご報告すると共に深く感謝を申し上げます。 江戸時代の古浄瑠璃「越後國柏崎 弘知法印御伝記」の復活上演をキーン先生にご提案いただいたことから、柏崎市と先生とのご縁が始まりました。その後、最後の講義のためニューヨークのコロンビア大学におられたキーン先生は、東日本大震災の報道に接し、「日本に戻り日本人になる」と決心されました。さらに、ニューヨークの書斎をそのまま柏崎に移設し、日本文学や日本文化への数々のご業績を語り継いでいきたいという私たちの提案に、ご理解とご協力とをいただき、現在につながります。 2019年に先生はお亡くなりになりましたが、これからも平和な世界の実現を求められたご遺志を継いでまいりたいと思います。今後とも何卒よろしくお願いいたします。

館設立にあたって

柏崎に、ドナルド・キーン・センター柏崎ができたことは、日本文化を国外と国内でよりよく理解されることを願って、これまでの人生を送ってきた私にとって、勿論非常に嬉しい出来事です。その上、このセンターに私の名前がついていることは言葉で表現できない悦びです。私はコロンビア大学で、角田柳作先生の許で古典文学と思想史を勉強しました。海外の日本研究の最初の世代でした。現在孫弟子が活躍しています。戦前、日本語を教えるアメリカの大学は六、七しかなく、多くは二世の多い太平洋に近い大学でしたが、現在は殆どの評判のいい大学では日本語を教えて います。もう珍しい外国語でなくなりました。各国で人気のある外国語です。ドナルド・キーン・センター柏崎は一人の名前の冠を持っていますが、海外で一生懸命に日本の研究をし、日本への道を切り開いた全ての人達と一緒にこの喜びを分かち合いたいと思います。

ドナルド・キーン (ドナルド・キーン・センター柏崎図録より抜粋)

施設概要

1階ロビーには、在りし日を写すキーン先生の写真に囲まれて、先生の著作本をゆったりと閲覧できる図書閲覧コーナーがあります。ここはフリースペースで、出会いと交流の場として利用できます。1階の大型映像ホールの手前に「柏崎とキーン先生の絆」を語る常設展示コーナーがあり、誰もが知りたいと考える「ドナルド・キーン・センターは、なぜ柏崎なのか」を明かしてくれます。大型映像ホールでは、200インチの大型スクリーンで、キーン先生を紹介する映像作品を視聴できます。 2階には、ニューヨークに在ったキーン先生の「書斎」と「居間」をそのまま再現した復元展示室、キーン先生の「人となり」「作品・業績」「日本への思い」をさまざまな視点で伝える2つの常設展示室(展示室1、2)、キーン先生自らが語る半生や著名な作家たちとの邂逅、講演会やイベントなどの豊富な映像を視聴できる映像ライブラリー、収蔵図書やキーン先生から寄贈された千枚を超すレコード、CDなどの収蔵資料検索コーナーなどがあります。

設立の背景

ドナルド・キーン先生は、世界に日本文学や日本文化を伝える発信者であり、ニューヨークの書斎は、その発信基地でした。 2011年3月11日、未曽有の災害をもたらした東日本大震災が起こった後、キーン先生は、被災地で懸命に生きる人々の姿を見て、「いまこそ、日本人になりたい」と日本国籍取得の決意を表明しました。しかし、それは、ニューヨークの書斎がなくなってしまうことを意味していたのです。この事実が「ドナルド・キーン・センター柏崎」設立構想の大きなモチーフとなったのです。キーン先生と柏崎市民との間には、2007年以来、古浄瑠璃「越後國柏崎 弘知法印御伝記」の復活上演活動を通して育まれてきた絆が在りました。その絆の上に、市民を中心とした文化活動の発信基地として、「ドナルド・キーン・センター柏崎」が設立されることになったのです。

ご寄付について

 ドナルド・キーン・センター柏崎を運営しております公益財団法人ブルボン吉田記念財団は、その事業の公益性を認められ、2013年3月27日付で公益法人の認定を受け、同4月1日付にて公益財団法人として登記いたしました。そして、2013年9月21日に、当財団の主要な事業である文化資料館「ドナルド・キーン・センター柏崎」の開館を迎え、現在に至っております。

 今後も、さまざまな展示や企画展の開催、貴重な資料・レコード等を活用したセミナーやレコードコンサート、キーン先生にご縁のある方々による講演会などを通して、キーン先生の日本への思いや日本文学・日本文化のすばらしさを発信してまいります。

 あわせて、財団として奨学事業や文化・芸術・スポーツ等に関する振興助成事業、更には褒賞事業などを通じて、社会の発展及び皆様の健康・福祉の向上に貢献する財団として事業を進めてまいります。

 これら当財団の事業活動は広範な多くの皆様のご理解とご支援無くしてはありえません。ドナルド・キーン・センター柏崎の運営をはじめとする当財団の事業活動にご賛同をいただき、ぜひご寄付をお寄せいただきますよう心よりお願い申し上げます。皆様からお預かりいたします寄付金は、当財団の「寄付金等取扱規程」にのっとり、有効に活用させていただきます。

■寄付金の種類
当財団の寄付金は以下の形態があります。
一般寄付金:寄付者が使途を特定せずに寄付した寄付金
特定寄付金:使途があらかじめ特定された次に掲げる2種類の寄付金
(イ)使途特定寄付金  寄付者が寄付の申し込みにあたりあらかじめ使途を特定するもの
(ロ)募集特定寄付金  当財団が募集にあたりあらかじめ使途を特定するもの(現在、募集はしておりません)

賛助会員( 法人・個人) について

 東日本大震災の発生後、日本国籍を取得された日本文学研究の第一人者、米コロンビア大学名誉教授故ドナルド・キーン先生の「人となり」や「仕事・作品」を通して、日本文学・日本文化の「すばらしさ」を再発見する場として、2013年9月21日「ドナルド・キーン・センター柏崎」が開館いたしました。

 当センターでは、貴重な資料や映像による常設展示の他に、収蔵品・レコード等を使用した特別企画展や各種セミナー、キーン先生にご縁のある方々による講演会等を開催し、キーン先生の日本への思いや日本文学・日本文化のすばらしさを発信してまいります。

 これらの事業の末永い実施のため、法人賛助会員制度・個人賛助会員制度を設け、幅広くご支援をお願いしている次第です。多くの皆様のご協力を得ながら、地域の文化振興・地域の活性化につなげてまいりたいと考えております。

 何卒、この趣旨をご理解のうえ、多くの法人・個人の皆様からご加入・ご利用いただきますよう心よりお願い申し上げます。

法人賛助会員について 個人賛助会員について
年会費 法人会員  1 口  10,000 円 個人賛助会員  1 口  2,000 円
対象期間 1 年間 ご入金後、1 年間となります。
会員特典
  • ドナルド・キーン・センター柏崎ホームページにて法人名の掲載
    (100 口以上は法人名のロゴ掲載)
  • ドナルド・キーン・センター柏崎の賛助会員銘板への法人名の記載
    (50 口以上は大文字・100 口以上は法人名のロゴ記載)
  • ドナルド・キーン・センター柏崎の主催事業チラシ・ポスター等への法人名の記載
    (20 口以上・50 口以上は大文字にて記載)
  • ドナルド・キーン・センター柏崎の主催事業内覧会等へのご招待
  • ドナルド・キーン・センター柏崎ご招待チケットのご提供
    (1 口以上:1枚、5口以上:5枚、20口以上:20枚、50口以上: 50枚、100口以上:100 枚)
※その他会費( 寄付金) に対する税制上の優遇措置が受けられます。
  • 賛助会員会員証の発行
  • ドナルド・キーン・センター柏崎 ご本人様 入館無料(来館時に賛助会員証をご提示ください)
  • ドナルド・キーン・センター柏崎主催事業へのご招待または優先販売のご案内
  • ご芳名を当財団のホームページ、当センター1 階ロビー、事業報告書に掲載・掲出させていただきます(掲載を希望しない場合は、お手数ですがセンターまでご連絡ください)
法人賛助会員について
年会費 法人会員  1 口  10,000 円
対象期間 1 年間
会員特典
  • ドナルド・キーン・センター柏崎ホームページにて法人名の掲載
    (100 口以上は法人名のロゴ掲載)
  • ドナルド・キーン・センター柏崎の賛助会員銘板への法人名の記載
    (50 口以上は大文字・100 口以上は法人名のロゴ記載)
  • ドナルド・キーン・センター柏崎の主催事業チラシ・ポスター等への法人名の記載
    (20 口以上・50 口以上は大文字にて記載)
  • ドナルド・キーン・センター柏崎の主催事業内覧会等へのご招待
  • ドナルド・キーン・センター柏崎ご招待チケットのご提供
    (1 口以上:1枚、5口以上:5枚、20口以上:20枚、50口以上: 50枚、100口以上:100 枚)
※その他会費( 寄付金) に対する税制上の優遇措置が受けられます。
個人賛助会員について
年会費 個人賛助会員  1 口  2,000 円
対象期間 ご入金後、1 年間となります。
会員特典
  • 賛助会員会員証の発行
  • ドナルド・キーン・センター柏崎 ご本人様 入館無料(来館時に賛助会員証をご提示ください)
  • ドナルド・キーン・センター柏崎主催事業へのご招待または優先販売のご案内
  • ご芳名を当財団のホームページ、当センター1 階ロビー、事業報告書に掲載・掲出させていただきます(掲載を希望しない場合は、お手数ですがセンターまでご連絡ください)